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Column 

 

今後10年におけるアフリカ自動車市場の成長見通し

2016年3月31日掲載

フロスト&サリバン
モビリティ部門 シニアコンサルタント
森本尚

 

 今後10年間において、アフリカ全体市場は大きな成長が見込まれており、自動車市場の成長も同時に期待されている。フロスト&サリバンの分析では、アフリカは2015~2025年にかけて、世界の各地域の中で2番目に速い成長率(トップは東南アジア地域)が見込まれ、2025年には域内総生産(GDP)は4兆5千万米ドルに到達する見通しである。

 

 アフリカの大きな成長が予測される要因として、国内消費や需要の拡大、銀行・金融分野における事業改革、アンゴラにおける石油採掘の拡大、ナイジェリアの電力分野の再編、豊富な天然資源、海外直接投資の拡大、インフラ投資の拡大などが挙げられる。

 

 この様な飛躍的なアフリカの成長予測は、自動車産業の成長促進にもつながると見ている。持続的な経済成長や海外直接投資の拡大、インフラ開発に向けた投資拡大、所得の増加に伴う消費者の購買力の拡大、ローンなどの購入資金プランの整備、2025年までに14億人に到達すると予測されている人口増加等により、中古車だけではなく、新車の販売需要増加も期待されている。弊社分析では、アフリカにおける新車販売台数は、2014年の180万台から2025年には350万台、金額ベースでは、2025年には合計で約640億米ドル規模に到達する見通しである。南アフリカ、エジプト、アルジェリア、ナイジェリア、モロッコといった国々がアフリカの自動車市場で主要な位置を占めると見ている。

 

 また、乗用車だけではなく、商用車の需要増加も将来的に期待される。これを支える主要因の一つとして、アフリカ大陸における貿易回廊の開発に伴うアフリカ内の各地域間貿易が活発化し、アフリカ南部および東部地域が、2020年から2030年代にかけて主要貿易ハブ拠点として浮上する可能性があるためだ。アフリカにおける商用車(大型トラックおよび小型トラック)の販売台数は、2015年の25万台から、2025年には45万台以上に増加すると予測している。乗用車と同じく、南アフリカ、アルジェリア、ナイジェリアといった国々が主要な販売先として成長を牽引すると予想される。

 

 さらに、他の地域と同様にアフリカ地域でも、オンライン小売の進化が自動車の販売促進を支える重要な販売チャンネルになるだろう。通信ネットワーク拡大に向けた投資に伴い、アフリカのオンライン小売業は、2025年にはアフリカ全土における小売業全体のうち約7%を占める見通しとなっている。事実、オンラインチャンネルにおける中古車の販売台数は、2015年には前年比で15%増加しており、特に若い世代の消費者は、自動車を購入する際に、特に中古車に対し、インターネットでより安価な車を検索するケースが多い。オンライン販売の成長を支える事実の一つとして、アフリカ市場における自動車初度購入年齢が若年化している点がある。2000年においては、中古車・新車ともにその平均年齢が45歳であったが、2015年には中古車、新車において、それぞれ34歳、25歳にまで若年齢化したと見られる。

 

 アフリカは日本の自動車メーカーにとっては、非常に初期段階の新興市場であり、欧州系や韓国・中国系メーカーによる進出によって競争の激化が予想される面はあるものの、確実に成長の可能性を秘めた市場である。日系自動車メーカーやサプライヤにとって、将来的な進出先候補として、市場戦略検討の重要度が増しつつあると言えるだろう。

 

※本コラムは、2016年3月14日付けの日刊自動車新聞に掲載されたものです。

 

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